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歌劇 「運命の力」    

La Forza del Destino

          《ヴェルディ:1813年〜1901年》

Giuseppe Verdi





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BOOK
初演 1862年11月10日、帝室歌劇場(ペテルスブルク)
設定 18世紀中頃、スペインのセビリャとイタリア セビリャの地図
登場人物 ドンナ・レオノーラ…カラトラーヴァ公爵の娘(S)
ドン・アルヴァーロ…レオノーラの恋人(T)
ドン・カルロ…レオノーラの兄(Br)
プレツィオジッラ…ジプシーの娘(MS)
グァルディアーノ神父(B)
フラ・メリトーネ…修道士(Br)
カラトラーヴァ公爵(B)
あらすじ
第1幕 カラトラーヴァ公爵邸
夜、セビリアのカラトラーヴァ公爵邸ではレオノーラが恋人の到着を待っている。その悲しげな様子を見た父カラトラーヴァ公爵は、娘を優しく慰めて寝室へ去る。レオノーラは、その夜、インカ帝国の血を引く恋人、アルヴァーロと駆け落ちをする約束だった。だが、レオノーラは父の優しさに触れ、しばし想い悩む。
やがてアルヴァーロが馬で到着し、躊躇するレオノーラを説得する。二人が家を出ようとした時、物音に気づいた公爵が剣を携えて現れる。アルヴァーロは、敵意のないことを示そうとして持っていた拳銃を床に捨てるが、これが暴発してカラトラーヴァ公爵に当たり、父は娘を呪いながら息絶える。二人はその場から逃げ去る。

第2幕
第1場 村の宿屋の前

宿の居酒屋で村人が賑やかに飲み食いしている。レオノーラの兄ドン・カルロは、学生に変装して妹の行方を探している。そこに、アルヴァーロと離れぱなれになったレオノーラが、男装して到着する。兄の姿を認めたレオノーラは、慌てて宿屋の中に消える。
居酒屋にジプシーの娘が現われて、オーストリアと戦うためにイタリア戦線に参加せよと呼ぴかけながら、勇ましく戦争讃歌を歌う。彼女は、ドン・カルロの手相を見て学生でないことを見抜く。その時、宿屋の外を巡礼の一団が通り、人々は神に祈りを捧げる。ドン・カルロは、さっき若者を連れてきたロバ引きや、回りの人々にレオノーラの手がかりとなりそうなことを訊ね回るが、逆に皆から彼の素性を訊ねられてしまう。
ドン・カルロは皆に自分の身の上を友人の話として物語る。

第2場 岩山の上に建つ修道院
月の光の中、疲れはてたレオノーラが修道院にたどり着く。彼女は、宿で聞いた兄の話から、愛しいアルヴァーロが自分を捨ててアメリカに逃れたと信じている。レオノーラは、グァルディアーノ神父に自分の罪を語り、救いを求める。グァルディアーノ神父は女子修道院に入るよう勧めるが、レオノーラは、ひとりで洞窟にこもり、神に祈る生活を願い出る。グァルディアーノ神父はこれを聞き人れて彼女を祝福し、山上の庵には、誰も近づかぬようにと皆に命ずる。

第3幕
第1場 北イタリアの森の中の戦場

レオノーラと離ればなれになったアルヴァーロは、イタリア戦線で士官として戦っていた。彼は、レオノーラが死んだと信じ、その面影を偲ぶ。
その時、助けを求める戦友の声が聞こえ、駆けつけてその男を救う。こうしてドン・カルロアルヴァーロは運命的に引き合わされる。二人は偽名で名乗り合い、永遠の友情を誓うが、間もなく激戦が始まり、アルヴァーロが負傷する。彼はドン・カルロに小箱を託し、自分が死んだ時には、それを焼くよう頼む。
しかし、ドン・カルロは、彼の父カラトラーヴァ公爵の名を聞いて激しく動揺したアルヴァーロの様子を見て疑いを持ち、ついに小箱を開けてしまう。中には、レオノーラの肖像画が入っていた。
その時、軍医がアルヴァーロの命が助かることを告げる。ドン・カルロは、これで復讐が果たせると喜ぶ。

第2場 戦場の野営地
夜明け。ドン・カルロは、傷の癒えたアルヴァーロに全てを話し、決闘を申し込む。アルヴァーロレオノーラが生きていることを知り、心から喜ぶ。しかし、ドン・カルロが、必ず二人を殺して復讐を果たすと言うので、ついにアルヴァーロも剣を抜くが、他の兵士たちに止められる。運命の苛酷さに恐れを抱いたアルヴァーロは、修道院に入ることを決意する。朝が来て、物売りが陣営中に賑やかな売り声を響かせる。

第4幕
第1場 僧院

5年後、スペインの僧院の中庭で、修道士のメリトーネが貧民に施しをしている。ケチなメリトーネは貧民から罵られ、大騒ぎのうちに施しを終える。彼は、最近入ったラファエルという名の修道士を怪しんでいる。
そこに、ドン・カルロがラファエルを訪ねてやって来る。ラファエルは、アルヴァーロの偽名だった。ドン・カルロは、再度決闘を申し込むが、神に身を捧げたアルヴァーロは激しい侮辱にさらされながらも剣を取るのを躊躇する。だがついに、インカの血筋を罵られて怒りに駆られ、剣を取ってしまう。二人は、裏山に登って行く。

第2場 岩山のレオノーラが住む洞窟の前
レオノーラが神に析りを捧げている。
そこへ人の近づく気配がするのでレオノーラは身を隠す。アルヴァーロが血のついた剣を下げて洞窟の扉を叩き、自分が刺してしまった男を看取ってくれるよう請う。アルヴァーロは、扉を開いて現れたレオノーラを見て驚き、ドン・カルロを殺してしまったことを告げる。レオノーラが瀕死の兄の元に駆け寄ると、ドン・カルロは、最後のカでレオノーラを刺し穀す。急を聞いて駆けつけたグァルディアーノ神父は、神を呪うアルヴァーロに、誰も呪ってはならないと諭し、静かに息絶えるレオノーラを看取る。
スコア
0486267431

Dover社のオーケストラ版フルスコア



 

スコア
4276908949

音楽之友社のオーケストラ版スコア
【序曲】



 

DVD
B004G8AST0

指揮 : ズービン・メータ
フィレンツェ5月音楽祭管弦楽団&合唱団

ドンナ・レオノーラ : ヴィオレータ・ウルマーナ
ドン・カルロ・ディ・ヴァルガス : カルロ・グエルフィ
ドン・アルヴァーロ : マルチェッロ・ジョルダーニ
プレツィオシッラ : ユリア・ゲルセワ
修道院長 : ロベルト・スカンディウッツィ
メリトーネ神父 : ブルーノ・デ・シモーネ
クルラ : アントネッラ・トレヴィサン
市長 : フィリッポ・ポリネッリ
トラブーコ親方 : カルロ・ボージ
外科医 : アレッサンドロ・ルオンゴ 他

マッジオ・ダンツァ / 振付 : サビーヌ・ムスカルデス
演出 : ニコラ・ジョエル
再演監督 : ティモ・シュリュッセル
合唱指揮 : ピエロ・モンティ
装置 : エツィオ・フリジェリオ
衣裳 : フランカ・スクァルチャピーノ
照明 : ユルゲン・ホフマン/ルチアーノ・ノヴェッリ
【2007年 フィレンツェ歌劇場(テアトロ・コムナーレ)におけるライヴ収録[イタリア語上演]】

有名な序曲で始まるこのオペラは、ヒロインとその恋人、ヒロインの兄の三者を悲劇的な「運命」のもつれ合いのなかに描きます。レオノーラを演じるウルマーナの暗い情感をたたえた声は、その「運命」に一層の重厚さを与え、1985年以来、フィレンツェ歌劇場の首席指揮者を務めるメータの指揮も、実に雄弁です。《運命の力》待望の国内盤リリースです!

≪2007年イタリア作品 180分収録、片面2層(2枚組),チャプター有,メニュー画面、本編字幕:日本語・イタリア語,カラー/16:9、本編音声 (1)リニアPCM48kHz/16bitステレオ (2)Dolby Digital 5.1chサラウンド (3)DTS 5.1chサラウンド ≫



 

DVD
B002L48GCC

指揮:ジェイムズ・レヴァイン
メトロポリタン歌劇場管弦楽団
演出:ジョン・デクスター
カラトラーヴァ侯爵…リチャード・ヴァーノン
レオノーラ…レオンティン・プライス
ドン・カルロ…レオ・ヌッチ
ドン・アルヴァーロ…ジュゼッペ・ジャコミーニ
プレツィオシルラ…イソラ・ジョーンズ    他
【収録:1984年3月 メトロポリタン歌劇場(ライヴ収録)】


カラヤンに認められて、ウィーンで「アイーダ」を歌って一世を風靡した名ソプラノ、レオンティン・プライス。黒人歌手として世界のオペラハウスで活躍する先鞭をつけたこの偉大なソプラノの舞台からの引退を記念した公演のライヴです。他のキャストも、ジュゼッペ・ジャコミーニのドン・アルヴァーロ、レオ・ヌッチのドン・カルロと豪華な配役を揃えています。





CD
B00005GJ0N

指揮:トゥリオ・セラフィン
演奏:ミラノ・スカラ座管弦楽団 ミラノ・スカラ座合唱団
マリア・カラス(S)【レオノーラ】
プリニオ・クラバッシ(Bs)【カラトラーヴァ侯爵】
カルロ・タリアブーエ(Br)【ドン・カルロ】
リチャード・タッカー(T)【ドン・アルヴァーロ】
エレーナ・ニコライ(Ms)【プレツィオシルラ】
レナート・カペッキ(Br)【フラ・メリトーネ】
ニコラ・ロッシ=レメーニ(Bs)【グアルディアーノ神父】
ジーノ・デル・シニョーレ(T)【トラブーコ】
リーナ・カヴァラーリ(S)【クーラ】
ダリオ・カセルリ(Bs)【村長、軍医、兵士他】
ジュリオ・スカルニーチ(T)【兵士】
オットリーノ・バガルリ(T)【兵士】
ヴィットーレ・ヴェネツィアーニ(合唱指揮)


カラスのこの曲の唯一の録音。また,舞台でこの役を歌ったのも5回だけだったが,運命に翻弄される女をみごとに演じきっていて,指揮もまた申し分ない。タッリャーブーエ,ニコライといっためったに聴くことのできないかつての名歌手たちのすばらしい歌唱が聴けるのもうれしい。(1954年 8月録音、モノラル)



 






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